TOPスタッフ日記【都立中】少子化で変わる学歴観

2024年04月07日 日曜日 【都立中】少子化で変わる学歴観     ( スタッフ日記 )

少子化は今後10年で深刻さが加速する。

約10年後の2035年には、中学生以下の全国人口は、2023年のよりも25%減少する。地方圏では30%以上減少する。東京都内は少子化の影響が最も小さく2035年までの減少幅は5%程度にとどまるが、隣接する千葉や埼玉は約20%減少する。

難関国立大学や最難関私立大学の定員は減少しないから、相対的な難易度は大きく下がることになる。団塊ジュニア時代には同一学年の人口が200万人を超えたが、今は同一学年人口は100万人と約半減した。それがさらに25%減少する。

今や国民的志望校−おもに首都圏に限られた認識であることは理解している−と呼ばれるようになったMARCHだが、10年後もその人気を維持できているかどうかは怪しい。

難関大学受験指導に特化しているある予備校では、10年後も難関校のポジションを確実に維持できているのは「東京早慶」(東大・京大・早大・慶大の4大学のみ)くらいになるだろうと予想している。

そこまで極端にはならなくても、今は大人気のMARCHが、10年後も今と同じような人気を維持できているかどうかは疑わしい。大手企業の採用担当者のMARCH卒業見込みの学生に対する見方が大きく変わっている可能性もある。

異変はすでに始まっている。

MARCHでまさかの合格が頻発するようになった。中堅未満の国公立大学でもまさかの合格が頻発するようになりつつある。すでに国公立版Fランク大学−とは言っても私立版Fランク大学との差は大きい−と呼ばれる大学まで登場し始めた。

厳しい言い方をすれば、現時点でMARCHや低難易度国公立大学に合格できなかった大学受験生は、20年後や30年後には非常に厳しい社会的評価を受けるリスクがある。

このため、学歴というか、最終学歴というか、入学大学は、合格難易度だけで選んでいたら後悔する時代になっていくだろう。なぜなら、ごく一部の超難関大学を除けば、誰でも入学できる大学がほとんどになるからである。

言い換えれば、超難関大学以外は、大した差がない時代に突入していくからである。

そうした時代に大切なことは、個々人が、何ができ、何が得意で、どんな貢献ができ、どんな付加価値を創造でき、どんな独自性があり、何がモチベーションで、何を達成できるかであろう。

単純暗記や解法暗記を学力とみなした時代はすでに終わろうとしている。

その証拠としては、大学入試共通テストが思考力型というか適性検査型になり、一般選抜はもちろん総合型や推薦型でも入試小論文という名の適性検査作文が課されてようになったことがある。

新しい時代に求められる学力や能力は何か。

幼い頃から意識して磨くべき能力とは何か。

新しい学力観が従来の学力観とは大きく違う今、まず追い求めるべきことは何かを、しっかりと見極めるべきである。


<今日の探求>
ここに円(真円)がある。円の中心(中心点)を求めなさい。直径や半径の長さは不明とする。尚、三角定規(直角二等辺三角形か、三つの角がそれぞれ30°と60°と90°の直角三角形の、いずれか)を使ってもよいが、それ以外は使ってはいけない。正解は一つではない。1つでも正解できれば正解とする。

*冬期講習(春期講習ではない)で小学生に出題した塾オリジナル問題から抜粋した。現行の学習指導要領内の小学算数が理解できていたなら瞬殺できるハズの問題である。これが瞬時に解けないようだと将来の大学入試共通テスト数学で爆死する可能性がある。その前に公立中高一貫校の適性検査算数で大苦戦する可能性が高い。瞬時に解けなかった小学生は私立中学入試の算数教材ではなく小学算数の検定教科書をしっかりと復習することをお勧めする。もちろん検定教科書に解法や解答は載っていない(と思う)。しかし検定教科書を理解できていれば解ける。


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<お知らせ1>
「小6志望校別『都立中コース』」の受講生を募集します。お問い合わせが多いことに対応いたします。募集締切はGW前です。今年度の小6はこれを最後とさせてください。

尚、来年度は「小6志望校別『都立中コース』」の募集予定はございません。今年度の小5受検生は、予定通りに小5の6月で募集を終了します。

<お知らせ2>
「資料請求」された方へご案内します。かねてよりご案内の通り、教室資料の送付は行っておりません。

また、メールや電話による継続的なご案内も行っていませんので、最新の募集情報はホームページでご確認くださいますようお願いします。

教室資料をご希望されます場合は、教室入口扉の外側に、お持ち帰り用の資料をご用意していますので、ご自由にお持ち帰りください。ノックやインターホン呼出の必要はございません。むしろご遠慮ください。

 

 

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