TOPスタッフ日記【大学受験】医学部入試は特別なのか

2024年03月10日 日曜日 【大学受験】医学部入試は特別なのか     ( スタッフ日記 )

巷には医学部専門予備校というセグメントが存在しているが、医学部受験は特別な受験指導を受けなければ合格できないのだろうか。

まず、国公立大学の医学部学科の入試について検証してみたい。

ほとんどは「共通テスト」+「二次試験」である。

これは国公立大学のすべての学部と基本的には同じである。

少し違うとしたら、二次試験に「小論文」と「面接」があることだろう。

しかし、国公立大学の後期日程入試では、「共通テスト」+「小論文」や、「共通テスト」+「面接」や、「共通テスト」+「小論文」+「面接」という大学学部が多いから、「小論文や面接」が課されることは特別なことではない。

医学部の小論文が特別かどうかも疑わしい。小論文は共通して論理性のある意見を展開できて、人間性や倫理性に問題のない意見である必要があり、かつ専門分野における課題解決意欲が試されるが、これは教育学部(教員養成学部)などの小論文でも同じである。特別だとは言い切れない。

面接では小論文以上に人間性に課題がないか試されるが、加えてコミュニケーション能力も試される。これも教育学部などの面接と気品的には同じである。

ここから浮かび上がるのは、国公立大学の医学部医学科を目指すのであれば、医学部専門予備校は必ずしも必要ないということである。多くは医学部専門予備校なしに合格できる。予備校なしで合格している医学部医学科受験生も多いと思われる。

ここまでの検証からすでに理解できている人も多いだろうが、医学部専門予備校がおもなターゲットとしているのは、私立大学医学部医学科受験生である。

そもそも国公立大学医学部医学科への合格は難しいが、何が何でも医師になりたいか医師になる必要があり、私立大学医学部医学科を目指す受験生である。

目的や事情から、一般人からしたら目が飛び出すくらいに高額な予備校費用(予備校によりばらつきはあろうが、総費用は1年で600万円くらい)を、リーズナブルと思うような人たちとなる。この600万円は、私立大学医学部医学科に入学後の1年の授業料の金額に近い。予備校側はそこを見越してプライシングしているとも考えられる。

私立大学医学部医学科を目指す受験生であっても、合格できるなら国公立大学医学部医学科へ進みたい人が多いだろうから、受験対策は難関理系大学受験対策を基本とするのが合理的である。

小論文指導や面接指導は、医学部を専門していない指導者のもとでも指導は受けられるだろうから、難関理系大学受験対策+小論文・面接指導で十分となる。

まあ、医学部受験を専門とはしていない指導者は、医学部受験生に限定しない方が受験生を獲得しやすいので、医学部受験生に絞って特別に勧誘したりはしないだろうから、そこに医学部医学科専門予備校のニッチ性があり、高額な予備校費用が成立することになる。

何が何でも医学部医学科に進みたい受験生や、何が何でも医学部医学科に子を進ませたい保護者は、医学部専門予備校の医学部医学科にのみ特化した受験情報に、高額な費用を払う動機や意義を見出そうとするだろうが、医学部受験情報は大手予備校にもあるし、医学部受験情報雑誌も多数あるから、医学部専門受験予備校でなければ入手できない情報など、ほぼないに等しいと考えた方がよいだろう。

そもそも、特別に人しか入手できない受験情報などあるのだろうか。あるとしたら犯罪レベルのものになるのではないだろうか。

そうした闇情報というか怪情報がなければ合格できず、あれば合格できるのだとしたら、それはいわゆる裏口入学に類するものではないだろうか。

合否を分けるのは、情報ではなく、実力である。

冷静に考えれば、わかることだろう。

情報を集めただけで合格はできない。
実力をつけなければ合格はできない。

医学部医学科を目指す受験生が多く在籍していることくらいしか、医学部専門予備校の特別な価値はないのかもしれない。

それにしては、授業料が高額すぎる、のではないだろうか。


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