TOPスタッフ日記【都立中】日比谷二次募集の怪

2024年03月07日 木曜日 【都立中】日比谷二次募集の怪     ( スタッフ日記 )

都立の名門、日比谷が二次募集をすると発表された。

入学辞退者が予想より多かったためだ。

都立中と違い、都立高校は繰上合格制度がなく、欠員が生じた場合は二次募集となる。

もともと、筑波大学附属高校や東京学芸大学附属高校との併願が可能だから、ダブル合格したら一定数が辞退することは想定されていたが、その想定人数を上回ったようだ。

想定を超えた原因は何だったのだろうか。

逃げた先が筑波大附属や学芸大附属なら、個人的には逃げない方がよいのではないかと思っている。附属中学からの内部進学組が多い附属とは違い、すべての入学者がそろってスタートする日比谷の方が、3年間の時間の使い方が似ていて、よいのではないかと思うからだ。

もしかしたら、逃げた先に早慶附属高校が多く含まれていたのかもしれない。そうだとしたら大学受験に対する考え方や方針の違いが原因になる。難関国立大学の可能性を捨てて早慶を選んだことになるが、約320人から東京大学合格者数が約50人なら、いずれ東大に残念になって早慶に行くことになる可能性も高いので、手堅くこの段階で早慶進学を確保するという考え方があっても不思議ではない。医学部を目指すなら日比谷に入学をした方がよいかとは思うが、そうでなければ早慶もありかとは思う。

国立の場合に東大や京大から東工大や一橋や地方旧帝大や神戸大などの難関国立大に志望校を変更しても受験勉強の辛さはほとんど軽減されないし、地方旧帝となれば一人暮らしで費用がかさむことになる、といったことも考慮された可能性はある。

もし逃げた先に早慶附属高校が多く含まれていたのなら、大学進学の志向の潮目が変わった可能性もある。

さて、今年の中学入試に目を向けると、久しぶりに受験生が減少したことが注目に値するだろう。

正確には、中学受験率は上昇したが、中学受験者数は減少した、ということになる。

このねじれ現象の原因は少子化である。小6人口が首都圏全体では減少したのである。

これも潮目の変化と捉えた方がよいのかもしれない。

将来の高校受験で私立高校に進むなら、高校受験よりも中学受験の方が合格しやすい高校募集もある私立中高一貫校に中学受験で入学しておくという方針があっても不思議ではない。

ただ、中学−高校−大学ともに私立になると、国や自治体の就学支援金を考慮しても、授業料などの教育費は最も高くなることは事前に計算しておくべきだろう。

中学−高校−大学が、すべて自宅通学なら、

私立−私立−私立が最も高額で、

続いて
私立−私立−国立≒公立−私立−私立(理系)

ここまで、兄弟姉妹ともにこのパターンだと、家庭所得が高い家庭でも、かなりの負担感となる。

続いて
公立−私立−私立(文系)

兄弟姉妹ともにこのパターンだと、家庭所得が高い家庭でないと、かなりの負担感となる。

続いて
公立−公立−私立

兄弟姉妹がいたら、平均的な家庭所得の家庭でも、負担感は高い。

最も低額なのが、
公立−公立−国公立

となろう。もちろん、私立は理系と文系で大きく違うし、大学や学部によっても大きく違うことがある。

兄弟姉妹の人数が多い(3人以上)場合や、家計所得が高くない場合は、

私立−私立−私立

は選択肢に入れない方がよいだろう。

親の老後資金が枯渇したり、住宅ローンの返済が窮したり、予期せぬ収入の変化に対応できなくなる可能性があるからだ。

公立−公立−国公立

が、経済的には最も安いことに変わりない。

大幅な物価上昇
収入の伸び悩み
雇用の不安定性
国内経済の低迷
世界経済の低迷
天変地異の影響
将来的な不確性

これらが再注目されたなら、公立中高一貫校の進学校は、もう一段の難易度上昇が起るかもしれない。

すでに、都立中は、学力が凡庸な子には全く手が届かない存在になっているが、さらに「高嶺の花」となる日は近いだろう。


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<<令和6年度の募集予定人数のご案内>>

■通常募集
小4:通塾3名程度、在宅3名程度
小5:通塾数名以内、在宅数名以内・・小5の6月まで
中1:通塾2名程度、在宅2名程度・・中1の10月まで
高1:通塾数名程度・・高1の6月(私文)まで

合計:全学年合計で、通塾8名以内、在宅8名以内

*「通常募集」は募集期日になりましたら予定人数に達していなくても募集終了します。「通常募集」の欠員募集(空席待ち)は通常募集コースごとの募集期日までとなります。
*「通常募集」が欠員募集(空席待ち)の状態になりましたら、指導余力が限界なため、春期講習や夏期講習などの講習で外部生の募集はいたしません。


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