TOPスタッフ日記【都立中】新たな時代に取るべき戦略

2023年12月17日 日曜日 【都立中】新たな時代に取るべき戦略     ( スタッフ日記 )

都立中の合格難易度が年々上昇し、学力中間層が挑んでも、ほとんどが残念な結果になるようになってから、しばらくの間は適性検査型入試を行う私立中への入学も視野に入れて受検対策をした方がよいとお伝えしたこともあった。

しかし、数年前から私立中学受験の過酷さが空前のレベルに達し、難易度がかなり低い私立中でもない限り、特待合格が難しくなった。

よって、今はおススメしない。

勿論、状況が変化すればまたお勧めするかもしれないが、少なくとも今はしない。

金融市場で例えるなら「高値で相場を買う」ことになるからだ。

では、どうしたらよいのだろうか。

お答えする。

都立中に残念になった場合は、特待合格ではない私立中学ではなく、地元公立中学に進学することだ。

一般合格できた私立中学に並ならぬ魅力を感じている場合と、地元公立中学への強い不安がない限り、高い授業料を支払ってでも本命ではなかった私立中学に進学することはお勧めしない。

私立中の合格通知は、勲章として、書棚かどこかに保管しておけばよい。

空前の活況となっている私立中学受験で、学力最上位層のほとんどと、学力上位層の多くが抜けるから、今は逆に高校入試に、特に都立高校入試に、競争上のお得感が強い。

中学受検に費やした労力と費用がムダになってしまうと思われるかもしれないが、それは高校受験につながらない対策をした場合と、高額な塾代を支払ってしまった場合に限られる。

高校受験でも通用する教科の基礎基本と原理原則をしっかり固める対策をして、割高ではない塾代を支払い続けたのなら、それらの努力や費用は、高校受験で必ず活きる。

高校受験では出題されない内容が多く含まれる学力試験型私立中入試に偏った対策や、学力試験となる高校受験とは違う適性検査対策に過度に偏った対策をしていなければ、オーソドックスな学力試験を行う公立高校の対策に、そのままつながっていくからだ。

中学受験が一般的ではない地域、つまり大都市圏から遠く離れた地域では、教育熱心な家庭の子息は、高校受験を目指して小4あたりから対策を始める。おもな内容は、英語と算数・数学の先取である。

優秀な小学生なら、小4から中学英語を十分に理解でき、算数の先取もムリなくできる。中2の夏に中3までの英語と数学の内容を終えることができ、地域のトップ公立高校に余裕で合格できる。そのまま大学受験対策を余裕のあるスケジュールで進められる。

内申点対策にも活きる。

高校入試は内申点が勝負の多くを握る。

私立中学受験とは正反対に、ほとんどの私立高校の推薦入試や併願優遇入試は、内申点が合否の100%を握る。

都立高校の推薦入試は内申点が50%を握る、都立高校の一般入試も内申点が30%を握る。

学習指導要領が示す学習内容をしっかり理解でき、授業態度や学習姿勢が良好なら、内申点で高い評定(つまり5)を取ることは難しくはない。

公立中学の学習内容は、公立小学の学習内容を土台としているから、継続して努力し続ければ、報告書点が高い小学生は、内申点の高い中学生になっていく。

地元公立中学に進学進学することで節約できた教育資金(私立中学の入学金や授業料や教育充実費や施設費など)は、良心的な高校受験対策の塾代に充当しても、相当なお釣りがくるはずだ。

お釣りは、大学受験対策や、大学合格後の入学金や授業料に充当できる。

今や大学全入時代である。しかも、一般入試ではなく、推薦型入試や総合型入試の時代である。今度は高校にける「評定平均」という名の報告書点や内申点がモノを言うことになる。

この評定平均が曲者(くせもの)で、甘い高校と、辛い高校で差が大きくなる。

高校受験で、評定が甘い高校を選んでおくと、大学受験で有利である。

都立中の中にも、評定が甘い都立中と、評定が辛い都立中がある。

都立中合格者を長年輩出し、合格後も継続して通塾してくれる塾生が多いので、判明したことだ。

都立中に限らず、世の中の全体で、評定に甘い高校と辛い高校がある。これは高校生も指導してきたことから分かっている。

甘い評定の高校を第一志望にすることをお勧めする訳ではないが、おなじような高校どうしで迷ったのなら、評定が甘い高校の方をお勧めする。

私立大学の指定校推薦では高校ごとの調整があるが、私立大学の公募推薦や総合型や、国公立大学の総合型や推薦型では、高校ごとの調整がされないことがほとんどだからだ。

近年、都内の有名私立大学入試は、保護者世代とは隔絶の感があるほど苛烈である。

人気私立大学の指定校推薦枠は校内の成績優秀者(評定平均の高い人)がさらってしまい瞬間蒸発するし、人気私立大学の一般入試は実力があってもバタバタ落ちるし、人気私立大学の総合型入試(AO)は化け物級でないと合格できなくなっている。

これが私立大学附属校人気の最大の要因でもあるが、私立大学附属校入試には、もはや割安感はないし、今や割高感の方が強い。

小学4年になる頃までには、将来の大学受験まで視野に入れた長期的な視点で、高校受験対策を開始した方がよい。

まず保護者がしっかり理解できなければ、子は理解できないし邁進できない。

流行りや、周囲の空気感や、早く楽になりたいという煩悩や、甘い期待で、散財したり、ムダな努力をしたりしない方がよい。

特に、集金だけが目的の大手塾には気をつけた方が良い。合わせて、マウントだけが生甲斐となっているようなママパパ友にも気をつけた方がよい。

信念をもって、長期的な視点で、教育を考えることをお勧めする。
信念をもって、長期的な視点で、指導してくれる塾をお勧めする。


<お知らせ1>
小石川中等や、都立日比谷高校や、早稲田大学と慶應義塾大学へ合格者を輩出でき、しかも合格率100%で輩出できたことは、塾生やその保護者の方々のご理解とご協力があったからです。深くお礼を申し上げます。

2024年4月で、教室は10周年を迎えます。これも塾生や保護者や関係者の方々のご理解やご協力と厚いご支援があったからです。重ねてお礼を申し上げます。

この10年間は、難関都立中学や、難関都立高校や、難関大学への、合格率100%の受験指導に注力してまいりました。そして、目標を達成することができました。これも、みなさまのご理解とご協力とご支援の賜物です。厚くお礼申し上げます。

今後は、合格者数を増やすことも目標に加えて、数年計画での目標達成を目指します。合格率が高くても受験者数が増えなければ合格者数も増えませんので、伝統の「合格コース」は存続させたまま、募集基準を緩和した「育成コース」(仮称)などを追加して、受験生の総数を増やす努力をしてまいります。新コースにも変わりなく合格ノウハウを注ぎ指導しますので、どうぞご期待ください。

<お知らせ2>
「資料請求」をいただいた方へご案内します。かねてよりご案内の通り、資料の送付は行っておりません。資料をご希望されます場合は、教室入口扉の外側に、お持ち帰り用の資料をご用意していますので、ご自由にお持ち帰りください。ノックやインターホン呼出の必要はございません。むしろご遠慮をお願いいたします。

<お知らせ3>
「お問い合わせ」をいただいた方へご案内します。お電話による案内や回答は行っておりません。お知りになりたいことがございましたら、具体的にご記入された上でお問い合わせください。
「お問い合わせ」される際も、ご希望コース名の他に、募集基準と募集期限の充足状況をご明記くださいますようお願いします。ご記入がない場合は対応をいたしません。

<お知らせ4>
ご入塾をご検討されていらっしゃる方は「体験授業のお申込方法」をご覧になられてご連絡をお願いします。通塾受講をご希望される方はもちろんですが、在宅受講をご希望される方も教室における体験授業をお受けいただいております。


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