TOPスタッフ日記【都立中】今年はアレが起きるのか

2023年11月24日 金曜日 【都立中】今年はアレが起きるのか     ( スタッフ日記 )

今年はアレが起きる、との話題を持ち上げているインフルエンサーがいるようだ。

アレとは、マグレのことである。

その対象は私立大学受験である。しかも、早稲田や慶應などの難関大学ではない。

その前に、広く共有されている私立大学入試の現状について、おさらいしておこう。

1:私立大学入試では、総合型(旧AO)や推薦型入試による入学者が、全体で50%を超えている。

2:難易度が高くない私立大学では、総合型(旧AO)や推薦型入試による入学者が、70%を超えつつある。

3:難易度が相対的に低い私立大学の中には、一般入試が機能しなくなっている大学が増えてきている。

4:私立大学定員厳格化の緩和で、令和5年度入学者選抜では、ここ数年では最も平易だった私立大学が、早慶以外で散見された。

5:私立大学定員厳格化の緩和は、4年間平均による定員平準化であるため、毎年緩和するとは限らない。

令和5年度入学者のデータを見ると、最難関を除く大学では確かに平易化が鮮明で、アレが多く起きた私立大学があったことは事実である。このため、多くの大学受験指導者は前年度の動向により注視して受験指導する傾向があるため、「今年(翌年)もアレが起きる」と予想したとしてもおかしくはない。

しかし、私立大学定員厳格化の緩和は、4年間平均による定員平準化であるため、2年連続して緩和するとは限らないし、4年間では調整されてしまうため、アレが多く起きた大学や学部は、翌年以降は注意した方が賢明である。

ところが、

6:少子化による高校3年生の減少傾向は続くので、大学受験率が上昇して大学受験生の総数は横ばいでも、優秀な大学受験生は徐々に減っていくことになる。

私立大学定員厳格化の緩和ではなく、優秀な大学受験生の漸減から、難関ではない私立大学でアレが起きる可能性は拡大していくことにはなろう。

このため、別の見地から、アレが起る可能性が徐々に増えていく可能性は否定しない。

個別大学名は書かないが、個別の大学群や学部について、概要を説明しておこう。

大東亜帝国:すでに一部が崩壊していて、近い将来には全面的に崩壊する可能性がある。

日東駒専:定員厳格化の緩和前から一部が崩壊しつつあり、その余波で同難易度であった別の私立大学へ人気が移っている。ただ、大東亜帝国の崩壊後は、崩壊の最前線がこの大学群となる可能性が高い。

成成明学獨国武:どれも総合大学と呼ぶには規模が小さく学部にも偏りがあるのが特徴の大学群だが、外国語学部の人気低迷で、かなり苦戦している大学がでてきている。

続いて、国民的志望大学群であるMARCHである。多くの人にとって最も興味のある大学群となろう。

まず、MARCHという大学群名が、すでに実態に合わなくなっていることを説明しなければならない。

理工学部では、上理とMARCH上位大学の難易度差がほぼない。
文系学部では、上理の一角はMARCHの平均よりすでに平易だ。

外国語学部人気の低迷で、上理の一角とMARCH上位大学上位学部の難易度差が、ほぼなくなった。

さらに、キャンパスが都心から遠い学部は、以前からそうではあったが、今はさらに難易度が低下傾向にあり、同じMARCHとするのは不適切になりつつある。一部で、成成明学獨国武や日東駒専の上位大学の上位学部のレベルに近づいている。

ここは、アレが起きる可能性が、ある。

成成明学獨国武や日東駒専に不合格の、MARCH合格という、アレである。

ここを狙いに行くかどうかは、個々の受験生の考え方によるだろう。

これまでは、大学による学歴フィルター落ちはよく聞いても、学部やキャンパスによる学歴フィルター落ちはあまり聞かなかった。

しかし、今後はその保証はない。

ネット上では、学部や学科別のリアルな難易度を明らかにする情報が溢れるようになったので、その気になれば、専門家でなくても実態を把握しやすくなった。

結論としては以下のようになろう。

大学によるアレは起こり得る。ただし特定の学部に偏る。
大学&学部によるアレはない。実力通りの合格しかない。

実は「アレはアレではない」のである。

本質から外れたことは期待せずに、目標大学の目標学部に合格できるように、気持ちを集中させて、受験対策をするのがよい。

これで話しを終えてしまうと、不完全燃焼する読者がいそうだから、早稲田と慶應義塾にも触れておくが、少なくとも、早稲田の早稲田キャンパス(本キャンパス)と西早稲田キャンパス(理工学部)の学部、ならびに慶應義塾の三田キャンパス(文系伝統学部)の学部とSFC(総合政策と環境情報)と理工学部(矢上)と医学部医学科(信濃町)は、今も今後も一般入試でのアレはないし、これら例外の学部もまずアレはないので、アレなど微塵も期待せずに、受験対策に真摯に取組んだ方がよいだろう。

今春に早稲田大学に合格した塾生は周りが御三家の私立中高一貫校生だらけだったと証言していたし、今春に慶應義塾大学に合格した塾生からは女を捨てたような受験生に包囲されながら受験したとコメントをもらっているので、そうした受験生と合格を競うイメージを持って臨むとよいだろう。

余談ではあるが、気がついたら、すぐ近所にあった、早慶合格率80%以上(本当かどうかは知らないし確認しようもない)を謳う早慶専門受験指導塾が、撤退していたようだ。

月額授業料が、基本料金(最低料金)でウチの通塾の約10倍で、在宅の約20倍との情報があった。確かに超高級車で送り迎えをする風景を何度も見かけたから、超富裕層向けの塾ではあったようだ。

合格実績を見ると早慶以外の附属校の合格実績の方が多いようにも読める。都心立地とはいえ、大手塾など世間相場の約3倍以上の授業料は、やや高すぎたのかもしれない。ただ別のエリアにある本部教室はまだ運営を続けているようなので、それなりのニーズは依然としてあるのだろう。

都心立地でありながら、庶民的な授業料で運営しつつ、公立中高一貫校や公立高校進学校や難関大学で(実は私立中高一貫校も)高い合格率を誇りとしてきたが、世間の「合格率よりも合格者数」に注目する傾向は、近年さらに高まっているように感じられる。

生徒数を増やせば合格率が低くても合格者数は増えてゆく。合格者数が多くても合格率が低ければ、その塾に通っても合格可能性は高まらない。冷静に考えればすぐに分かるはずだが、ヒトは簡単なトリックにやすやすと騙される。

市販の適性検査作文問題集でも取り上げられている、ヒトの陥りがちな錯覚の例である。

早慶上理〇〇人合格も、早慶上理MARCH〇〇人合格も、実はヒトを欺くレトリックであり、トリックそのものであることを、正しく認知できる人は、極めて少ないのかもしれない。


<お知らせ1>
中学受験生と高校受験生と大学受験生の塾生人数の最適バランスを目指し、バランスが改善するまで高校受験生を積極的に募集する方針です。
当面の間、中学受検コースや中学受験コースは、実質的な募集基準緩和や募集期限延長による募集を行いませんので、ご理解とご協力をお願いします。

しかし、「コース生」ではなく、適性検査対策速習講座や私立中受験対策速習講座などの「講座生」は、小5夏以降や小6で募集を行う可能性があります。

ただし、今年度の小4(令和8年度に中学入試を迎える学年)の中学受検生と中学受験生は、「コース生」募集終了後の小5夏以降や小6には、「講座生」の募集を行わない予定です。
同様に、今年度の小3(令和9年度に中学入試を迎える学年)の中学受検生と中学受験生も、「コース生」募集終了後の小5夏以降や小6には、「講座生」の募集を行わない可能性があります。
今年度の小2(令和10年度に中学入試を迎える学年)以下の中学受検生と中学受験生については、今のところ未定ですが、同様の扱いとするかもしれません。

<お知らせ2>
「資料請求」をいただいた方へご案内します。かねてよりご案内の通り、資料の送付は行っておりません。資料をご希望されます場合は、教室入口扉の外側に、お持ち帰り用の資料をご用意していますので、ご自由にお持ち帰りください。ノックやインターホン呼出の必要はございません。むしろご遠慮をお願いいたします。

<お知らせ3>
「お問い合わせ」をいただいた方へご案内します。お電話による案内や回答は行っておりません。お知りになりたいことがございましたら、具体的にご記入された上でお問い合わせください。
「お問い合わせ」される際も、ご希望コース名の他に、募集基準と募集期限の充足状況をご明記くださいますようお願いします。ご記入がない場合は対応をいたしません。

<お知らせ4>
ご入塾をご検討されていらっしゃる方は「体験授業のお申込方法」をご覧になられてご連絡をお願いします。通塾受講をご希望される方はもちろんですが、在宅受講をご希望される方も教室における体験授業をお受けいただいております。


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