TOPスタッフ日記【都立中】小論文と面接の怖さ

2023年11月09日 木曜日 【都立中】小論文と面接の怖さ     ( スタッフ日記 )

公立中高一貫校では、入学者選抜で「適性作文(小論文)」と「面接」が課されることが多い。

これに適性検査で、広い意味での学力検査が行われるので、選抜方式は以下のようにモデル化できる。

公立中高一貫=小論文(適性検査1)+学力(適性検査2・3)+面接+報告書

都立中=小論文(適性検査1)+学力(適性検査2・3)+報告書
楠隼中=小論文(適性検査1)+学力(適性検査2)+面接+報告書

これに近い入試形態を取っているのが、実は医学部医学科の入試である。

医学部医学科=学力(一次・二次)+小論文(二次)+面接(二次)

医師であり、開業医であり、医学部受験指導塾創設者であり、著作家であり、コメンテーターでもある、かの超有名な方が、ネット上の対談番組で、これまた超有名なコメンテーターとの対談のなかで、興味深い発言をしているので要約する。

「医学部入試においては、ASDやADHDなどの発達障害の疑いがある受験生は不合格になるという状況が20年以上続いている。」

この有名医師が主張したいことは、難のない医師しか育てようとしない医学部医学科の現状に対する苦言である。しかし、それに付随して述べられたカッコ内の内容の中こそが、今回ここでお伝えしたいことである。

この対談では、細かな選抜方式にまでは言及されていないが、医学部入試の方式において、発達障害がある受験生を実質的に排除するために有効となる可能性が高いのは、「面接」と「小論文」であろう。もちろん、「共通テスト」(特に数学)も適性検査色を強めつつあるので、「共通テスト」でも発達障害の傾向がある受験生の一部は実施的に排除されるかもしれない。

また、医学部医学科の総合型選抜や推薦型選抜の入試などでは、これらに、「評定平均」と言う名の「報告書点」と、学校長などによる「推薦書」が加わるので、この実質的な排除傾向はさらに強まる可能性はある。

医学部医学科の入試担当者に、発達障害のある受験生を排除しているという明確な認識や意志があるかまでは分からない。しかし、医学部医学科の受験指導の重鎮の目には、明らかに排除されていると映っているようだ。

本題に入る。

適性検査(学力試験)+適性作文(小論文)+面接+報告書

これが典型的な公立中高一貫の入学者選抜方式である。

まさに、医学部医学科の入学者選抜にそっくりである。

このことから言えそうなことは、

・学力が高くない受検生は合格できない。(学力試験と報告書)
・偏った考え方の受検生は合格できない。(作文や面接)
・行動が偏向する受検生は合格できない。(作文や面接や報告書)
・バランスの悪い受検生は合格できない。(学力試験と報告書と作文や面接)
・精神成熟が低い受検生は合格できない。(学力試験と報告書と作文や面接)

と、いったところだろうか。

学力が高いだけでは合格できない。

これが、公立中高一貫校と医学部医学科の共通点である。

医学部医学科入試の怖さは、公立中高一貫校入試の怖さでも、あるのだ。

最後に、誤解のないように申し添えておくが、将来に医学部医学科に合格できそうな人は公立中高一貫校に合格できるなどとは言っていないし、公立中高一貫校に合格できそうな人が医学部医学科に合格できるなどとも言っていないし、医学部医学科の入学者選抜方式が良いとも悪いとも言っていないし、公立中高一貫校の入学者選抜方式が良いとも悪いとも言ってはいない。

ネット上などで、記述の一部を抜き出すなどして、風説を流布をしたり、誰かや何かを攻撃したり、誰かや何かを炎上させたりすることなどはしないように、くれぐれもお願いしておく。


<お知らせ1>
中学受験生と高校受験生と大学受験生の塾生人数の最適バランスを目指し、しばらくの間(向こう2年〜3年間程度の予定)は、特に高校受験生を積極的に募集する方針です。

中学受検生や中学受験生の募集人数を絞ることはしませんが、募集基準緩和・募集期限延長や、募集期限を過ぎてからの追加募集などは、少なくとも向こう数年間は行いませんので、ご希望者は募集期限にご注意をお願いします。

午後9時過ぎまで開講する曜日を増やして、部活動や生徒会活動などで学校下校時間が遅い日でも通塾しやすいようにします(曜日と時間帯はあらかじめ固定していただきます)。

通塾(週2日や週3日)と在宅受講を組み合わせることで、通塾しない日でも、高校受験対策や定期テスト対策ができることは、これまでと変わりありません。

高校受験対策用の授業と定期テスト対策用の授業を、並行して受講できますので、充実した授業内容にご満足いただけると思います。

早い段階から合格力を育成するとともに、中3では総仕上げ演習や過去問演習に早期に専念できるようにして、高い目標の実現に向けた指導をします。

<お知らせ2>
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