TOPスタッフ日記【都立中】どうなる中学受検2024

2023年08月24日 木曜日 【都立中】どうなる中学受検2024     ( スタッフ日記 )

令和6年新春の中学受検がどうなるのか、強い関心がある方は少なくないだろう。

中学受検と書いたが、中学受検も中学受験全般の影響を受けることから、まずは中学受験全体の見通しから考えてみたいと思う。

おもに小3から小6が中学受験の対策期間となるが、経済産業省が行っている特定サービス産業動態統計調査から独自に分析を試みると、昨年度に当たる2022年度は受講生の数が前年対比で減少に転じている。

ただ売上高は上昇しており、一人当たりの単価は上昇している。

これは2022年度つまり令和4年度の傾向であり2023年度の傾向ではない。

これに、民間シンクタンクの調査や、株式を上場している学習塾や予備校の決算見通しなどを加味していくと、2023年度は生徒数がさらに減少する可能性があることが見えてくる。

学習塾や予備校などの生徒数が減少すれば、受験生は減少することになる。

では、受験生数は減少するのだろうか?

変動要員は需要と供給の両方にあるのではないかと考えている。

供給側の要因、つまり学習塾側の要因だが、人手不足の影響で講師が十分に確保できないようである。

大手塾の多くは、生徒数の増減を非常勤講師や契約講師を増減させて対応している。つまり選抜クラスなどの主力クラスを除けば、多くは非正規雇用講師なのであるが、これが人手不足から十分に確保できず、大規模に生徒獲得に乗り出せていないようなのである。

次に需要側の要因であるが、円安やエネルギー価格の高騰などから、国内の物価が久々にインフレ傾向を強めており、家計防衛の観点から容易に大手学習塾に通わせることができないばかりか、私立中学などの学費に対する懸念から、安易に中学受験を選択しずらくなっていて、これが需要の減少要因となっている。

こうした傾向は、現小6よりも、現小5や現小4と学年が下がるほど強まっているように感じられる。ただ、環境の改善を待って待機している層もいるだろうから、この傾向のままで推移するかどうかまでは、完全に読み切るのは難しい。

2024年度にすぐに、ハッキリとした傾向が見て取れるかどうかは分からないが、ここ数年激戦化を強めてきた中堅や中位の私立中学受験の過熱感が一服する可能性はある。

加えて、今春の大学入試で鮮明になった「私立大学定員厳格化の緩和」による、早稲田や慶應などの最難関私立大学を除いた難関私立大学の平易化や、中堅私立大学のそれ以上の平易化により、私立大学附属中学高校の難易度的な割高感が強まっていることから、私立大学附属校の過熱にも一服感が起こりそうである。

では、都立中など公立中高一貫校の見通しは、どうであろうか。

今や都立中は、難関私立中学の併願校として定着したため、都立中高一貫校の受検生も、私立中学受験生の影響を色濃く受けると考えた方が安全である。

さらに、そインフレや、実質賃金の低下や、将来の家計不安などが要因だとすれば、都立中高一貫校の受検対策費は大手塾であれば私立中学受験並みに必要になるので、公立中高一貫校であっても、安易に参入することが難しくなることが想像できる。

こちらも、現小6よりも学年が下がるほど受検生の減少傾向が強まると予想するのが、安全であろう。

受検生の数が減少すれば受検倍率は低下するが、難易度が下がると考えることは難しい。

むしろ、経済的な要因により、難関私立中学から都立中学へ第一志望校を変更する層が増える可能性があり、倍率低下のもとで難易度が上昇する可能性が高い。

全国には今や無数の公立中高一貫校があり、多くは都立中のような難関校ではない。東京大学への合格者を輩出する公立中高一貫校は、鹿児島県立楠隼中をふくめて
難関公立中高一貫校は全国に50校程度しかない。

巷には公立中高一貫校を目指す保護者のブログや、合格体験記綴ったブログなどが溢れているが、多くは難関公立中高一貫校の事情とはかけはなれている。

そうしたブログなどを参考にして都立中などの難関公立中高一貫校に臨んでも、最終的には実態との乖離に翻弄されるだけで、残念な結果になりかねない。

今後しばらくは、都立中は、すでに始まっている「倍率低下&難易度上昇」の傾向が続くと考えた方が、安全であろう。

難関私立中学受験生の参入が今後もさらに強まるのだとしたら、そうした受検生に勝てるような対策がより大切になる。

大手塾や中堅塾の生徒数が頭打ちから減少傾向を強める中、小規模塾に該当する当塾は小4の入塾者が久しぶりに堅調であった。ここ数年は大手塾に押されてなのか、公立中高一貫校コースの生徒数が例年よりも大幅に少なかったので、逆に明るい材料にはなっている。

小5や小6の生徒数が少ない分、例年になく新たな秘策を試すことができたことは、不幸中の幸いであったと考えている。期待以上の手ごたえがあったので、今後の指導に活かしたいと考えている。

都立中への合格を目指すなら、難関私立中学の合格に求められる対策はそのままを必要としないが、それよりも高難易度化する適性検査に対応できる対策が、今後より求められることになるだろう。

今はこの対策に全力を上げている。目に見える成果は遅くとも数年以内には出てくるであろうと期待している。


=お知らせ1=
秋から開講時間帯の延長を計画しています。これに伴い、久々の「大規模キャンペーン」を実施します。「授業用教材無料プレゼント」(第1弾)や「プログラミング授業無料プレゼント」(第2弾)などの企画を公表しましたので、ご興味のある方はトップページからご確認ください。

いずれも、ご提供できる人数に限りがございます。ご応募されたい方は「体験授業のお申込方法」をご確認の上で、ご応募してください。

尚、お申込メールへの回答と体験授業へのご案内は夏期講習終了後(9月)からになりますのでご了承ください。お申込み順にご案内いたします。

=お知らせ2=
これから鹿児島県立楠隼中学校を目指す受検生は、共学化や高校募集停止や自宅通学可についての詳細が判明するまでの当面の間、「中堅私立中チャレンジコース」(男女ともに募集)でお引き受けします。尚「都立中合格コース」では、楠隼中を併願受検する受検生向けに、今まで通り楠隼中併願合格指導を実施します。

=お知らせ3=
体験授業をご希望されます方は、PC版トップページの「インフォメーション」→「体験授業・学習相談」→「体験授業のお申込方法」を、事前にご確認いただいてから、ご連絡をお願いします。

*「24時間WEB予約」は、ご利用をご遠慮ください。

=お知らせ4=
「教室案内」のチラシを「教室の入口ドアの外面に置く」ことにしました。ご自由にお持ち帰りください。ドアノックやインターホン呼び出しの必要はありません。

=お知らせ5=
こちらからの返信メールにお気づきになられない方が多いようです。いつもはご覧になられていないホルダーなども、ご確認くださいますようお願いします。


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