TOPスタッフ日記【都立中】人工知能と自然知能

2023年08月21日 月曜日 【都立中】人工知能と自然知能     ( スタッフ日記 )

人工知能という言葉をよく聞くが、人工知能ではない知能とは何だろうか?

中学受験でも、高校受験でも、大学受験でも、よく出題される「思考の整理学」の著者、故外山滋比古氏は、それを「自然知能」と呼んだ。

自然知能とは、人間以外の野生生物の知能のことではない。人間をふくむ生物の知能のことである。自然界においてもっとも知能が高い生物は人類だろうから、人間知能という意味だと解釈できる。

人間は大脳のほとんどを使いこなしていないと言われている。その理由は、幼いころに使わなかった脳の機能は休眠状態になるからだと考えられている。

つまり、高い知能を発揮するためには、幼いころにどう脳をどう使用したかにかかっていると言い換えられなくもない。そうだとすれば、高い知能を獲得したければ、幼いころから脳をフル活用する必要が生じることになる。

難しいことは成長してからという考えがあるようだが、そうすれば脳のほとんどを使わないまま、生涯を終えることになる可能性がある。

小学校に入学する頃には、脳の能力差、つまり学力差は、大きく開いているから、これには科学的に根拠がありそうである。

子どもは多くの場合、幼いころには保護者というか、育ての親とともに多くを学んだり、育ての親から多くを学ぶ。高い知能を育てたいのであれば、幼稚園や小学校に入る前の幼児期の過ごし方が重要になってくる。

これは必ずしも幼児教育機関に通わせるというようなことを意味しない。言語の習得や、音感の取得や、運動能力の獲得などは、幼い子にとって、完全に信頼できる大人や年長者からでなければ、できないはずだから、むしろ幼児教育機関では身につかない可能性の方が高い。

知能の遺伝説が唱えられることが多いが、親の知能が高くても子の知能が高くない例はよくあることで、その逆で親の知能がそれほど高くないにもかかわらず子が驚異的な知能を発揮することも多々あるので、すべてを遺伝で説明することは、そもそもできないし、できていない。

少なくとも言えることは、難しいことは大きくなってから、という子育て方針は、おおいに手遅れになる可能性があり、危険だということである。

それは幼い時から英才教育をすればよいという短絡的なことを意味しない。幼いころに適した教育をしっかりしておくことが大切だと考えるべきだと思料している。

中学受験は高学年になってから本気になればよいとか、高校受験は中3になってから本気になればよいとか、大学受験は高3が勝負だとか、そういう後手後手に廻った対策が、ほぼ成果を生まないことを考えてみれば、理解できるであろう。

ネタバレにならないように書いたが、故外山滋比古氏の遺作と言っても良い「自然知能」という本がこのたび出版されたので、興味のある方は手に取られてみてはどうだろうか。

今後、この本は、「思考の整理学」のように、入試問題で頻出となるかもしれない。


=お知らせ1=
秋から開講時間帯の延長を計画しています。これに伴い、久々の「大規模キャンペーン」を実施します。「授業用教材無料プレゼント」(第1弾)や「プログラミング授業無料プレゼント」(第2弾)などの企画を公表しましたので、ご興味のある方はトップページからご確認ください。

いずれも、ご提供できる人数に限りがございます。ご応募されたい方は「体験授業のお申込方法」をご確認の上で、ご応募してください。

尚、お申込メールへの回答と体験授業へのご案内は夏期講習終了後(9月)からになりますのでご了承ください。お申込み順にご案内いたします。

=お知らせ2=
これから鹿児島県立楠隼中学校を目指す受検生は、共学化や高校募集停止や自宅通学可についての詳細が判明するまでの当面の間、「中堅私立中チャレンジコース」(男女ともに募集)でお引き受けします。尚「都立中合格コース」では、楠隼中を併願受検する受検生向けに、今まで通り楠隼中併願合格指導を実施します。

=お知らせ3=
体験授業をご希望されます方は、PC版トップページの「インフォメーション」→「体験授業・学習相談」→「体験授業のお申込方法」を、事前にご確認いただいてから、ご連絡をお願いします。

*「24時間WEB予約」は、ご利用をご遠慮ください。

=お知らせ4=
「教室案内」のチラシを「教室の入口ドアの外面に置く」ことにしました。ご自由にお持ち帰りください。ドアノックやインターホン呼び出しの必要はありません。

=お知らせ5=
こちらからの返信メールにお気づきになられない方が多いようです。いつもはご覧になられていないホルダーなども、ご確認くださいますようお願いします。


にほんブログ村 受験ブログ 公立中高一貫校受験へ
にほんブログ村

PVアクセスランキング にほんブログ村


 

 

三田学院

電 話

03-6722-66XX

受付時間

17:00〜20:00

定休日・備考

土曜・日曜・祝日・調整休講日、電話セールスお断り

住 所

〒108-0073

東京都港区三田2−14−4 三田慶応ビジデンス202号

交 通

都営三田線三田駅 徒歩5分 ・都営浅草線三田駅・ 都営大江戸線赤羽橋駅より 徒歩5分

ページトップへ