TOPスタッフ日記【都立中】ゲーム・チェンジャー

2023年06月09日 金曜日 【都立中】ゲーム・チェンジャー     ( スタッフ日記 )

今春入試の異変は、私立大学入試において起きた。

中学受験生や高校受験生にはまだ関係ないと思うようでは危うい。

『私立大学入学定員厳格化の緩和』

これが今春の「ゲーム・チェンジャ―」となった。

厳格化ではなく、厳格化「緩和」であることを、正確にご承知していただきたい。

これにより、ここ数年激戦となっていた私立大学入試は、急にトレンドが変わった。正確には、中難易度帯からすぐ下にいた大学の多くが、大幅に平易化をしたのだ。

実大学名や実大学群名を書くことはしないが、おもに受験生の学力分布のボリューム・ゾーンというか中央値付近から、下の難易度帯で起きたとだけはお伝えしておく。

早稲田や慶應義塾は、全く影響が見られなかった。この2つの大学は国公立大学入試の変更との関係で異変が起こることが常である。むしろ、早稲田大学に至っては、ここ数年の入試改革が功を奏して、主要学部を軸に難易度上昇のトレンドが続いた。

MARCHの上位学部もほぼ影響がなかった。しかし下位学部から徐々に影響を受けはじめ、それより下の大学は、難易度が下がれば下がるほど、影響が大きかった。

何が言いたいかというと、例年とは違った「併願大学」選びができた受験生が、今春は総じて良好な入試結果になったであろうということだ。

私立大学入学定員厳格化と、その後の緩和に翻弄された大学受験生は、まさに「悲劇の主人公」であった。

そろそろ最新の入試結果データが、2024年度の大学受験生のもとにも届いている頃かと思うが、2022年や2021年と同じ闘い方をすると、満足度の低い結果になるだろうことを、肝に銘じておくべきである。

過度に慎重すぎると満足度が下がる。

ただし、

大学受験そのものを甘く見る受験生は失敗する。

この私立大学入学定員厳格化「緩和」の影響は、徐々に、中学入試や高校入試にも、広がるだろうと予想する。

私立大学附属校を目指す受験生と、それらを併願する受験生と、そうした受験生の影響を受ける学校を目指す受験生に、影響が大きくなるであろう。

来春は、これとは別に、もう一つの「ゲーム・チェンジャー」が現れる可能性がある。

物価上昇と実質賃金の低下による影響である。

総務省が6月に入って発表した統計では、4月の消費支出のうち、もっとも減少幅が大きかったのが学校外教育費である。これにはピアノ教室などの受験には直接関係がない習い事などの費用は含まれない。おもに学習塾や受験予備校の授業料のことである。

減少幅は約30%に達していて、かなり大幅な下落となった。

*大手予備校では、授業料の支払いは、春に年間一括払いすることが基本なので、おもに大学受験生浪人生の支出減が大きかったのではないかと推察しているが、詳細は非公表なので確信はできない。

中学受験で大手塾に通い、その後に6年間私立中学高校に通うと、安く済ませても、費用はトータルで約1000万円になる。

インフレで名目所得が上昇して強気な支出計画を維持すると、支出の方こそインフレ幅が大きいので、余裕度がかなり大きい家庭でない限り、いずれやりくりが厳しくなるだろうことは、予想に難くない。

家計を管理する人は、敏感な人ほど早く反応をし始め、鷹揚な人でも少し遅れて反応することになるだろう。

私立大学入学定員厳格化緩和と、約30年ぶりの本格的なインフレが、新たな「ゲーム・チェンジャー」となって、中学受験生や高校受験生をも巻き込むことになりそうだ。

さあ、あなたならどうする?

すべての大手塾や大手予備校の担当者が、的確で適切なアドバイスができるかどうかは、わからない。

漫然と大手なら大丈夫だという考えで行動したら、「新たな悲劇の主人公」に、なりかねないだろう。


=お知らせ1=
6月上旬から「夏期講習」の外部募集を開始する予定です。対象者は、募集中のコースや学年に該当する方となります。

早期のお申込でお得な「早割り」を、多くの授業を受講されますとお得な「コマ割り」がご利用いただけます。

残席確認のために、何回か(数次に)に分けて募集を締切ります。

尚、夏期講習の募集期間中や、夏期講習の実施期間中も、通常のご入塾は可能です。

夏期講習のお申込も、ご入塾のお申込も、先に「体験授業」を受講してください。

=お知らせ2=
こちらからの返信メールにお気づきになられない方が多いようです。いつもはご覧になられていないホルダーなども、ご確認くださいますようお願いします。

=お知らせ3=
体験授業をご希望されます方は、PC版トップページの「インフォメーション」→「体験授業・学習相談」→「体験授業のお申込方法」を、事前にご確認いただいてから、ご連絡をお願いします。


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