TOPスタッフ日記【都立中】新しい春が来た

2023年04月10日 月曜日 【都立中】新しい春が来た     ( スタッフ日記 )

今年も新しい春が来た。多くの学校で入学式を迎えたことであろう。

今春の大学入試を概観すると、都立中の難関国立大学への合格者数が振るわなかったことに気がつくであろう。

代わりに、地方名門公立高校の難関国立大学合格者数が増えた。新型感染症の拡大と大学リモート授業の継続から地元志向が続いていたが、新型感染症の季節性インフルエンザ並み扱いへの変更と大学対面授業の再開傾向を受けて、地方から都会の大学進学が復活し、その影響で都会の進学校の合格実績が低下した。

象徴的だったのが、開成高校の東京大学合格者数の大幅減であった。新型感染症下の闘いとは大きく違った激戦となったことがわかる。

特徴的だったのが北陸の公立高校の大躍進である。愛知の公立高校も堅調だった。

これらの地域には、東京の私立御三家に相当する私立進学校がほぼ存在しないので、地頭の半端なく良い受験生が地元公立高校トップ校などに多く残る傾向がある。過度に進度が早くなく、過度に難易度が高くなく、それでいて高度な受験勉強を着々とこなしていける受験生たちなので、思考力問題の出題傾向を強める大学入試共通テストや、共通テスト併用入試と利用入試が増えてきた難関私立大学や、もともと少ない教科で高難易度な問題を出題する難関私立大学に対応できやすい。

ひと言で言えば、応用や発展の礎となる基礎基本を、想像を絶するほどまで、しっかりと固めることができた受験生が、最終的に勝利するということだ。

これは難関国立大学だけでなく、最難関私立大学だけでなく、激戦化が著しいMARCHから確実に合格を勝ち取る上で活きてくる。

これは話せば長くなるので、今回は詳細は割愛するが、指導の原点を、基礎基本の徹底した理解とその活用力に置くことに相通じる。

過去のスタッフ日記で、またかと思われるほど説明してきているので、お時間のある方は過去記事をご覧いただきたい。

合格可能性を高めるなら、絶対合格を目指すなら、この指導方針が最適解だと確信している。

北陸や東海とは逆に、首都圏進学校の受験生は地元志向を強めたように感じられた。京都大学や地方帝国大学を目指さす動きが弱まり、東京大学や東京医科歯科大学や東京工業大学への志向を強め、残念になった場合は、後期日程で地方帝大や地方難関国立大学を目指さずに、早稲田や慶應を目指す受験生が多かった。

このため、早稲田と慶應が激戦化しただけでなく、玉突きで上智や東京理科やMARCHも、さらに激戦化した。

国公立大学前期日程までに併願私立大学から合格を取っておきたかった受験生だけでなく、私立専願で有名私立大学から合格を取りたかった受験生も、想定以上の激戦に苦しんだことだろう。

正確なデータが揃わなければ確信的なことは言えないが、思わぬ難関国立大学が穴場となった。

その筆頭格が、東京外語大学と大阪大学外国語学部である。実倍率が1.0倍となり全員合格となった学科や専攻があった他、多くの学科や専攻で1倍台前半なるなど、競争が大幅に緩和した。

これは、このスタッフ日記で事前に予想していたことではあるが、予想範囲の限界値(定員割れ寸前)に近い競争緩和となったことは、的中の喜び以上に、衝撃であった。

新型感染症による海外渡航の制限が続き海外留学へ不安が強まったこと、ヨーロッパで第二次大戦後で最大規模の国際紛争が起こったことから、海外志向が大幅にしぼんだためと思われる。

この他にも、穴場と化した難関国公立大学があったが、今回は実大学名を上げるのは止めておく。

一方で、確実に合格を決めたい受験生が殺到したのが、都内の有名私立大学である。確実に合格を取りたいと思う気持ちが仇となり、逆に超激戦となった。定員厳格化の緩和を期待し過ぎて強気の出願をして惨敗した受験生が多かったようだ。来年度以降は厳格化の緩和による恩恵はほぼ消滅するので、都内有名私立大学は今年度以上に激戦化するかもしれない。

大学受験だけでお話しが長くなってしまったので、中学受験については次回以降のいつかに講評したい。


=お知らせ1=
体験授業をご希望されます方は、PC版トップページの「インフォメーション」→「体験授業・学習相談」→「体験授業のお申込方法」を、事前にご確認くださいますようお願いします。

=お知らせ2=
資料請求されます方は、PC版トップページの「インフォメーション」→「お知らせ」→「資料請求されます方へのお願い」を、事前にご確認くださいますようお願いします。

=お知らせ3=
こちらからの返信メールにお気づきになられていないと思われる方が多くなっています。「迷惑メール」や「ソーシャル」や「プロモーション」などのホルダーもご確認くださいますようお願いします。


にほんブログ村 受験ブログ 公立中高一貫校受験へ
にほんブログ村

PVアクセスランキング にほんブログ村

 

 

三田学院

電 話

03-6722-66XX

受付時間

17:00〜20:00

定休日・備考

土曜・日曜・祝日・調整休講日、電話セールスお断り

住 所

〒108-0073

東京都港区三田2−14−4 三田慶応ビジデンス202号

交 通

都営三田線三田駅 徒歩5分 ・都営浅草線三田駅・ 都営大江戸線赤羽橋駅より 徒歩5分

ページトップへ