TOPスタッフ日記インフレが激しい私立中学の偏差値

2017年03月21日 火曜日 インフレが激しい私立中学の偏差値     ( スタッフ日記 )

今年の中学入試の合否の結果を踏まえると、私立中学の偏差値に疑問が深まった。

麻布中合格 → 都立小石川中不合格
芝中合格  → 東京学芸大学竹早中不合格

ある模擬試験の偏差値では以下のようになっている。

麻布中 = 小石川+6
芝中  = 東京学芸大学竹早+6

入試結果からすると、これが逆転している。

つまり、私立難関中の偏差値は、6ポイント以上のインフレ表示されているかもしれないということだ。

原因として考えられるのが「少子化」だ。「団塊ジュニア」世代が1学年200万人だったのに対し、現在は1学年100万人しかいない。模擬試験の偏差値は、一度高く表示すると、なかなか下げて表示しずらい傾向がある。

ここから推察するに、私立中は5ポイント程度低いのが実態ではないかと考えている。そうすれば、今年度の合否結果と整合性が取れる。

逆に、相対的に低く表示されているのが都立中高一貫だ。「団塊ジュニア」世代が受験する頃には存在しなかった。だから「少子化によるインフレ」表示が起こりえない。私立中を約5ポイント低く見積もるか、都立中を約5ポイント高く見積もらないと、志望校選択を誤りかねない。

難しいのは国立中学だ。お茶の水附属と筑波大付属は、小石川に並ぶか逆転されたのではないかと見ている。大学合格実績から判断すれば妥当な線であろう。

費用面で国立中と遜色のない都立中高一貫の出現で、国立大学附属中の魅力は相対的に低下した。難関大学への進学指導を前面に押し出している都立中の方が、保護者や受験生にとって、むしろ魅力的ではないだろうか。

学芸大学附属がやや複雑だ。大学進学実績が世田谷・竹早・小金井の各附属中の学力上位層と高入生によって形成されているので、各附属中の入学難易度は、実はかなり低いと見るべきだ。都立中の下位校相当と見るのが妥当であろう。高校進学時に100%進学できないというリスクを考えると、都立中に比べて魅力は低いが、適性検査型入試ではないため、難関私立中と併願しやすいというメリットがある。

難関私立中は親世代の頃と比較すると、圧倒的に合格しやすくなっているのだ。

特に男子校だ。定員も男子だけで300人や240人などと圧倒的に多い。小石川が男子80人、武蔵や両国が男子60人、などと比べれば、入試当日の調子などで涙を飲むことも、ほとんどなかろう。

 

 

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