TOPスタッフ日記都立中への道

2017年03月03日 金曜日 都立中への道     ( スタッフ日記 )

都立中を目指す小学生と保護者は依然として多い。

多くの人は誤解していて、都立中に合格するためには、都立中専門塾で学ぶのが最適だと思っている。

ところが、賢明な保護者はすでに疑いの目を持っている。一部の特に賢明な保護者は、始めから都立中専門塾には目もくれない。

Q:なぜか?

A:都立中専門塾は都立中合格率が低い。
A:平均倍率の逆数程度の合格率しかなかったりする。→通っても合格可能性が向上しないことの証明だ。
A:都立中合格者数ばかりを、さかんに宣伝する。→低い合格率に目を向けさせない戦略か。

賢明な保護者は合格者数は生徒数が多ければ自然と増えることを瞬時に見抜く。愚鈍な保護者は合格者数にだまされる。

Q:都立中合格に必要なことは何か?

A:確かな学力だ。適性問題にいくら慣れても合格できない。

Q:確かな学力とは何か?

A:4教科の学力のことだ。まず算数、次に国語、そして理科、それに社会だ。これなくして合格はありえない。特に算数だ。圧倒的な算数力だ。幅広い問題に対応できる正確な算数の力だ。次が確かな国語力だ。まずは正確な読解力。そして客観的で論理的な他者への説明力だ。他者を納得させる力だ。

合格したいのなら、小4までにこの4教科の学力を学級トップレベルまで引き上げ、小5以降はさらに磨きをかけるという対策を優先すべきだ。磨きすぎても良いくらいだ。

適性検査問題は、小4ならほんの少しずつ慣れるようにしておくだけで良い。その必要すらない。小5はどんな出題パターンなのかを理解できていれば十分以上だ。それよりも学力を磨くことに専念すべきだ。小6になったら適性検査形式の問題でも十分なアウトプットができるように徐々に慣らしていけばよい。確かな学力があれば難しくはない。確かな学力さえあれば、適性検査対策を小6春から始めても、遅くとも夏頃には合格ラインに乗る

ただし、間違えないでほしい。確かな学力とは学級トップレベルの学力のことだ。一般平均より少し勉強ができる程度の学力ではない。通知表の「よくできる」もあてにならない。かなり甘い基準だし、地域や学校などによってもバラツキがある。模擬試験の偏差値で、1(いち)標準偏差程度、つまり偏差値で10ポイント程度、平均(偏差値50)を上回っていないと、確かな学力があるとは言えない。1標準偏差以内は、あまたの普通の人の範囲内でしかない。数理統計学の基本の基本だ。

小6の春で、合格できそうな人の集団と、できそうでない人の集団の分かれ目が、おぼろげに見え始める。小6の夏にははっきりしてくる。その分け目は、4教科の学力が合格レベルに達しているか否かだ。

その後は、4教科の学力が合格レベルに達している人の中から、合格できる人と、合格できない人に分かれることになる。

11月にはほぼ合否の予想ができる。同じ偏差値であっても、合格する人としない人に分かれる。合格しない人は、この頃から異変が始まる。落ち着かない、そわそわする、はしゃぐ、わくわくする。一方で、合格する人は神妙になる。集中力が増す。物静かになる。無駄な動きが減る。落ち着いたままでいる。

合格しない人には、「どうせ合格しないんだから、勉強やめようよ」と悪魔の呟き(つぶやき)が聞こえるようになる。だから落ち着かなくなる。合格する人には、「このまま行けば合格できる、最後まで気を抜くな」と神の声が囁く(ささやく)。だから落ち着いたままだし、研ぎ澄まされてくる。

悪魔や神の存在を信じろなどと言っているのではない。悪魔の呟きも、神の囁きも、受検生のもう一人の自分の声だ。深層心理の声なのだ。小6の11月頃にはエンジン全開が合格への条件になる。順調に準備が継続できているか、これからも出来そうか、その自己認識が違いを生む。

なぜ、この違いが生まれるのかを説明するのは簡単ではない。文章では誤解を招きかねない。できれば割愛したい。あえて言うなら、以前書いた「畏敬の念」だ。もうすぐ中学生になるというのに、しかも進学校で学ぼうとしているのに、まだ心に幼さが多く残ったままだと「畏敬の念」が十分に育まれることはない。あるいは保護者や家庭の教育に対する価値観によっては、そもそも生まれてこない。こうした受検生やその保護者は、都立中で6年間お世話になることに向いていない。適していない。適性がない。だから合格できない

適性検査とは、言いえて妙だ

適性がある人の中から、その適性の高さの順に定員までの合格者が決まるのだ。

どうすれば都立中に合格できるかお分かりいただけたであろうか。

*以下の日記も参考されたし。
#2015年12月17日 木曜日 適性検査問題を学んでも「学力」つかない     

 

 

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